カナダドルのスワップポイントと政策金利の推移


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リーマン・ショック以降はスワップ狙いには不向き

メジャー通貨の一角ではあるが、個人投資家の間でカナダドルのファンである人は少ないはずである。以前はそこそこの高金利通貨であったが、リーマンショック以降は他国同様、低金利通貨に成り下がった。
政策金利はリーマン・ショック以降1.0%以下、なのでスワップポイントもおまけ程度である。スワップ狙いのトレードには向かない。

また、スプレッドもUSドルはおろか、豪ドルよりも大きい水準である。トレードで敢えてカナダドルを選ぶ理由はあまり見当たらない。
強いてカナダドルを選ぶメリットをあげれば、カナダの財政状況が先進国の中では比較的良好で、通貨の信頼性は高いとは言える。

カナダは資源国であり、特に原油価格に影響を受けやすいと言われている。また、アメリカ経済との影響が大きく米ドルとの相関も高い。レートを動かすファクターが多いためか、クセの悪い通貨として知られている。なので時折、他通貨と全く逆の動きを見せることもある。
要は先が読みづらい通貨である。良く言えば、玄人好みの通貨と言えるかもしれない。

しかし、初心者にとっては付き合いにくいので、個人的には好きな通貨ではない。
また、どちらかと言えば、カナダドル/円より米ドル/カナダドルのペアで取引をする人が多いと思われる。


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