FXは90%メンタルなゲームだ


FX(為替取引)に必要な能力とはなんだろうか?
まず、知識。
外国の通貨を取引するわけだから、その国のこと、特に経済について知っておかなければならない。ファンダメンタルズ分析で長期的なトレンドを予想することは大切である。また、経済指標の意味なども知っておきたい。
次にテクニック。
勘だけで勝ってしまう人もいるが、普通の人はテクニカル指標などを参考に、売り買いするための自分のルールを作りあげることが基本。逆張り、順張り、レンジブレイク、ゴールデンクロス…。無数の手法がある。色々試しながらテクニックを磨いていくことが必要である。
そしてメンタル。
熱くなると不思議と勝負に負ける。どんな場面でも冷静に合理的な判断が下せるかが重要である。

この3つの中で私が最も大切なのは「メンタル」だと思う。
FXは90%メンタルなゲーム、とすら思う。
例えば、損切りに知識やテクニックはほとんど必要ないと思う。必要なのは傷が小さい内に負けを認めて次の勝負に備えるという冷静な判断である。これが非常に難しい。負けを認めるということはかなり精神力がいる。実績があって素晴らしい知識やテクニックの持ち主も、時折損切りができずに大損したという話もよく聞く。
また、利食いに関しても、どこで利益を確定するのか、いつも迷いに迷う。利益を確定した後に、さらにレートが有利な方向に動いてしまったら、儲けたはずなのに損した気分にもなる。そんな時、あせってよく考えないまますぐに次の勝負を挑んで大敗することもよくあった…。自分の愚かさに死んでしまいたくなる。

だからエントリーした段階で、自分の決めたルールで損切りラインと利食いラインを決めておくことが重要だと思う。そしてまた、そのルールを貫き通すにも精神力がいる。

一方、機械のように決まったルールによってのみトレードする人が勝ち残れる、ということもよく言われている。それは確かにそうかな、と感じる。最近は自動売買が盛んなのもそういうことだと思う(ただし、これには私は別の意味で否定的である。だって、それじゃあゲームじゃないし。アルゴリズムを考えてプログラムを組むことは楽しいかもしれないが、他人の考えた自動売買システムで取引して何が楽しいの?と個人的には思う)。

さらに、メンタルが弱いと日常生活にも支障が出る。一回の大敗で一回分のボーナスが吹っ飛んだら仕事もやる気が無くなる。そもそも損切りができないからそんな大負けするんだよ、というつっこみはさておき、FXに負けはつきものである。勝負に負けることは大きなストレスだが、それはそれと割りきって日常生活を変わりなく過ごせるかということも重要な点である。これも強靭な精神力を要する。

FXは確かに楽しいのだが、勝っても負けてもかなりのストレスを感じる。だからストレスをどこまで抑えられるかがFXを続けていく上で必須であると考える。だから、このストレスを最小限に抑えるのにはどうすればいいのか、を考えることは、知識やテクニックを身につけるよりも重要で優先すべきことだと私は思う。
そう思うからこそ、本ブログでは「ノーストレスFX」を追求しているわけだが、上手くいくだろうか…。
<2015年1月追記>
この記事を書いてから3年が経つが、基本的な考えは変わっていない。
やはり、FXではメンタルが9割だと思う。

だから、感情が絡まない自動売買システムは有効だと、一応は思う。何故か以前は否定的だったが、それで勝てるならそれに越したことはないと思う。
ただし、自動売買システムはいくつも種類があるので、その中から選ばなくてはならない。そこにはまた感情が絡むのではないだろうか?


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