FX初心者が心がけるべきこと
大勝より大負けしないことを心がける
FX初心者(今も初心者といえばそうなのだが…)の頃はレバレッジを高くしすぎて失敗した。100万円の証拠金で豪ドルを20万ドルも買っていた。5円値下がったら終わり、という恐ろしい状態だ。結局、その通りになってしまって破滅した。当時は相場環境を呪ったが、今思えばなぜあんな事をしてしまったのか、後悔している。
FXはルールこそシンプルだが、勝つための作戦は無数にあると言っていい。学んでいくと凄く奥の深い世界で、簡単そうに見えてかなり勉強もしなくてはならない。
しかし、FXを始めたばかりの初心者であれば、あれもこれもと多くを追求するより、一つのことを守ればいいと思う。
それは、「レバレッジをかけ過ぎない」、だ。
他にも、「注文時に損切りラインを決めておく」「逆張りではなく順張りを狙う」「スワップ狙いはしない」「マイナー通貨に手を出さない」などもあるが、それよりもレバレッジの方が大切だ。
どんな世界でもそうだが、はじめは失敗してそこから学んで次に活かす。
しかし、レバレッジを高くし過ぎると1度の失敗で終わってしまう。後悔して反省しても、すぐに再挑戦ができなくなる。
レバレッジが低いと、何度も失敗できて何度も再挑戦できる。得られる経験値も多くなる。
ではどれぐらいのレバレッジにしておけばいいのかというと、高くても5倍。通常は3倍程度にしておいたほうが良い。現在の規則では25倍が最高だが、スキャルピング(超短期トレード)以外で、そんなレバレッジでの取引はありえない。
たまに、いきなり高レバレッジで参入して、ビギナーズラックで大勝する人もいるけど、長生きしない。何度かそういう話は聞いたが、そのまま成功し続けた人はいなかった。
初心者のうちは、大勝するより大負けしないことを念頭に置くべきだ。
大勝負はある程度経験を積んだ後で遅くはないのだから。
<2015年1月追記>
これは1年半前に書いた記事だが、もうちょっと補足したい。
個人的な意見だが、始めはデモトレード(バーチャルトレード)からトレードを開始したほうがいい。
デモトレードで安定的に勝てるようになってからリアルトレードに臨むべきだと思う。
デモトレードで勝てたからといって、リアルで勝てるというわけではない。
しかし、デモトレードで勝てない人がリアルで勝てるわけがない。
すぐに大金を稼ぎたいという気持ちは分かるが、ここは急がばまわれ、だ。
デモトレードを卒業したら、始めはレバレッジ1倍で始めるぐらいの慎重さが欲しい。
自信が出てきたら2倍3倍に増やしていくとよいだろう。
これは経験者として断言するが、レバレッジ25倍とかは狂気の沙汰だ。それが出来るのは本物のプロだと思う。初心者とは知識も経験も違うのだ。
話はちょっと変わるが、初心者が取るべき手法であるが、本当に勝てると思った場面以外では勝負しない、ということを徹底してほしい(自戒を込めている)。
それでも負けることもあるのだから、適当に勝負したらかなりの確率で負けると思っていい。
FXのいいところは、自分が勝負したい場面でしか勝負しなくていい、ということがある。
FXのトレード手法は無数にあって、客観的にどれが最強か?ということは一概に言えないが、経験を積むと自分の得意な戦法が見つかるだろう。
その戦法が通用する場面でしかトレードしないなら、勝率はかなり高くなるだろう。
だから、その自分の戦法を見つけるために、デモトレードや低レバで何度も経験を積んで欲しい。
時間はかかるかもしれないが、マーケットは我々をずっと待っていてくれる。急ぐ必要はないのだ。